筋肉注射
お気づきの方も多いとは思いますが、去年4月に五種混合や新たな肺炎球菌ワクチンの接種が始まってから、筋肉注射の機会が増えています。
そもそも、海外では以前からワクチンの多くは筋肉注射でしたが、日本では昔に「筋肉注射のせいで太ももの筋肉が短くなった」とされた時期があり、その影響で長年ずっと皮下注射が中心でした。
しかし、太ももの筋肉の問題は、筋肉注射のせいではなく接種された薬剤のせいということがわかっているのです。
そして、筋肉注射が皮下注射と比べて何が良いかというと、打ったところの副反応が筋肉注射の方が少なく、多くのワクチンで筋肉注射の方が抗体がより多く作られるということです。
それでも、五種混合や新しい肺炎球菌ワクチンは今でも「筋肉注射または皮下注射」となっていて、いかにも保守的な日本らしいというところですが、当院では筋肉注射ができるものは筋肉注射で接種を行うようにしています。
医学的な観点からすると、その方が良いのですが。。。
悩ましいのは、皮下注射では打つ前に打つところを少し抑えておくと痛みを軽く出来ることが多いのですが、筋肉注射だと打つところを抑えにくくてそれができないため、無条件に痛い!!
院長個人の印象では、皮下注射で泣く子は5,6割くらいかなぁ、と思うところが、筋肉注射では10割泣いてしまいます。。。
注射を打っておきながら何を、と思われるかも知れませんが、こどもが泣いてしまうのは内心毎回辛いんですよね。
打つところを冷やしておくと少し違うかも知れませんが、衛生的に冷却剤を共有するのは良くないですし、予防接種の人数分準備するのも困難です(*_*)
それでも、ご自宅から保冷剤などお持ちいただければ可能な限り対応いたしますので、もしよろしければご持参ください。
ただし、冷やしてもあまり効果が感じられない、と判断した場合は行わないと思いますのでご了承ください。