標榜科名
お子さんが病気にかかったとき、みなさんは何科を選びますか?
捻挫や骨折の時は「整形外科」ですし、目の病気の時は「眼科」が思いつくでしょう。
そして、熱や咳や下痢などの時にまず思いつくのは「小児科」だと思います。
しかし、標榜科目が「内科・小児科」の場合、そこに小児科医はいるでしょうか?
「内科・小児科」の場合、そこに医師が1名しかいないところは基本的に内科医が小児も診てます、ということです。
そこに複数医師がいる場合は、内科医と小児科医が両方いる場合が多いと思います。
逆に「小児科・内科」で医師が1名しかいない場合は、基本的に小児科医が成人も診てます、ということです。
アレルギーの場合はどうでしょう?
「内科・アレルギー科」の場合は、ほぼ例外なくそこにいるのは内科医です。
そして、そこのアレルギー科というのも成人のアレルギーの病気を対象にしていることが多いと思います。
ですので、例え内科だけでなくアレルギー科も標榜しているからといって、こどものアレルギーの病気の診療はあまり得意ではないと思います。
私も「小児科・アレルギー科」を標榜していますが、成人のアレルギーの病気は診慣れていませんので、原則的に対象は小児のみとしています。
また、誤解しやすいのは、「小児科・アレルギー科」を標榜していても、そこでアレルギーを診ている先生が決してアレルギー専門医とは限らない、ということです。
現在の制度では、医師は「麻酔科」以外のどの科名も自由に標榜することができるのです。
個人的にはこの制度は患者さんのためになっていないと思います。
ちなみに、アレルギー専門医はこちらで調べることができます。
ご参考にしてください。