鼻へ噴霧するインフルエンザワクチン(フルミスト)について
- 2~18歳の方が対象です(柏市の助成対象は2歳~小学6年生です)
- 左右それぞれの鼻へワクチンを噴霧すれば、その1回分で完了です
- 生ワクチンですが、ほかの生ワクチンとの接種間隔をあける必要はありません
- 重度の喘息または喘鳴がある方は注意が必要です
- ゼラチンでアナフィラキシーを起こしたことがある方は、従来のワクチンを推奨します
従来のインフルエンザワクチンと異なり針を刺さないため、痛くはありません。
しかし、両鼻にワクチンをスプレーするため、それに抵抗を示すお子さんは「注射も点鼻もどっちも怖い」と感じ、泣いてしまうかも知れません。
点鼻直後に激しく泣いて鼻水もたくさん出てしまうようですと、ワクチンの効果も怪しくなりかねません。
よって、これは私見ではありますが、現実的な接種適応年齢は、年長さん以上19歳未満なのではないか、と思います。
フルミストQ&A(製薬会社の担当者からの回答と、私見を合わせてご回答しています)
Q1:アレルギー性鼻炎など鼻汁が多い方や鼻閉がある方にフルミストを接種しても有効か?
A1:鼻風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻詰まりや大量の鼻水がある場合は、症状が治るまで接種を延期するか、従来の皮下注射のワクチンを接種した方が良いでしょう
Q2:投与前に鼻をかむ必要があるか?
A2:感覚的に非常に鼻汁がたまっている方などは投与前に鼻をかんでもらったほうが良いかもしれません。
Q3:フルミストの効果発現時間、効果持続時間は?
A3:接種後、予防効果が発現するまでに約2週間かかります。
効果持続時間は従来ワクチンと大きくは変わらないということです。
Q4:フルミスト接種後、すぐにくしゃみをしたり鼻をかんだりしても問題ないか?
A4:問題ないようです
Q5:卵アレルギーの方にフルミストを接種する場合の注意点について
A5:鶏卵や従来のインフルエンザワクチンでアナフィラキシーを呈したことが明らかな方は慎重な対応が必要ですが、原則的には卵アレルギーがある方でも接種は可能と考えます。